SNSの普及で耳にすることも多くなった「プチプラ」とは、フランス語のプチ“Petit(小さい)”と英語のプライス”Price(値段)”がくっついた和製語です。
前編後編と2回に分けて、お届けしているポルトガルのプチプラ雑貨。
今回は、ポルトガルで長い間愛されてきた伝統的な手工芸品やポルトガル人とのかかわりが深いモノの歴史や由来を紐解きます。
そして、伝統を守りながら、新しくてもどこか懐かしい雑貨をご紹介したいと思います。
前編をまだ読んでいない方は、こちらからどうぞ 絶対欲しくなる!ポルトガルのプチプラ雑貨10選~前編~
【素朴でかわいい!ポルトガルのプチプラ雑貨たち】
前編はスーパーマーケットなどで手に入る、手頃な値段でカワイイ!オシャレ!便利な『プチプラ雑貨』を中心にご紹介しました。
今回は、ポルトガルで長年親しまれてきた手工芸品やポルトガル人に欠かせない習慣から生まれた雑貨などを中心に、歴史や由来を交えながらご紹介していきます。
リスボンでは各地の工芸品や、それを若い世代向けに新しくアレンジしたものまで、たくさんの雑貨に出会えます。その出会いから、実際に工芸品が作られる産地を訪れるのも旅の楽しみのひとつになりますよね。
まずは予習するつもりで、ポルトガルの「アルテザナット(Artesanato=手工芸品)」を見てみましょう。
・ポルトガル人のシンボル的存在 ツバメのオブジェ
ポルトガルの街中を歩いていると、ツバメのオブジェ(主に陶器製)を目にすることがあります。
ポルトガル語でツバメは「アンドリーニャ(Andorinha)」と言います。オブジェは、主に南部アレンテージョ地方の白壁の家々に、まるで本物のように生き生きと連なって飾られていたり、ポルトガル中の家の中や外を飾るインテリアになっていたりします。
ツバメは、ポルトガル文化を形容するシンボル的存在。
ポルトガル人にとって、ツバメは「家族」「愛情」「幸福」の象徴なのです。
日本人もツバメの巣を見かけると、春の訪れを感じますよね。
ポルトガルなど欧米では、春にイースター(キリストの復活祭)を祝う習慣があり、「新しい命」が誕生する=キリストの復活を祝福する、この時期にやってくるツバメに親近感を持っているといいます。
それは、ポルトガルでは「我が家」を「ニーニョ(ninho=巣)」と例えるほど、「巣」つまり、家族や故郷、あるいは国家との”つながり”を非常に大切にしているからです。
ツバメが毎年同じ場所に戻って巣作りすることも、大航海時代から続く祖国への「サウダーデ(saudade=郷愁)」というもう一つのポルトガル人の精神につながるもので、ツバメはポルトガル人の生き方と重なる部分が多い生き物なのです。
ツバメのオブジェは伝統工芸品として、代々職人たちに受け継がれてきました。その中でも、セレクトショップ「ア・ヴィーダ・ポルトゥゲーザ」で取り扱うツバメのオブジェは、ポルトガルの老舗陶器メーカー「ボルダロ・ピニェイロ」が手がけたオリジナルの型から作られたもの。
芸術家ラファエル・ボルダロ・ピニェイロが1896年に特許を取った歴史あるデザインで、同じく同社を代表する野菜や果物をモチーフにした斬新な食器とは、また違った伝統的な雰囲気があります。
サイズは大・中・小とあって、お部屋のインテリアに合わせて選べます。丈夫でそのままギフトにもできる、落下テスト済みのお店オリジナルボックス入りもあるので要チェック!
このオリジナルのツバメは長年愛され、今でもさまざまなアーティストがツバメをモチーフにした作品を世に生み出しています。
陶器以外にも、ツバメのデザインが入った可愛いトートバックや小物があります。
・想いを込めて!恋人たちのハンカチ
「恋人たちのハンカチ」という名前からして、ちょっとロマンチックな響きですよね。
ポルトガル語では「レンソ・ドス・ナモラードス(Lenço=ハンカチ dos Namorados=恋人たち)」といいます。
ポルトガル最北部ミーニョ地方伝統のハンカチで、色とりどりの糸でイラストや文字が刺繍されています。この地域では昔、結婚を前にした女性が恋に落ちた男性に愛の言葉を縫い上げたハンカチをプレゼントする習慣がありました。
一説には17〜18世紀頃、身分の低い女性たちが空いた時間を埋めるために刺繍を始めたとされ、長い歳月を経て、(刺繍をする習慣が)全国の女性たちに広まっていったとされています。当時はおもに衣装の刺繍をしていたそうです。
さて、ハンカチをもらった男性はどうするのでしょうか?
交際がOKであればスカーフのように首に巻いたり、帽子に付けたりして他の男性にアピールします。
残念なことに交際がNOとなったり、将来的に別れてしまったりすると男性からハンカチが戻ってきてしまうのですが、ハンカチはさまざまな思い出の証として手元に残る役目があるそうです。
興味深いのは、刺繍されているポルトガル語の綴りに少し間違いがあること。口伝えであったことや、当時はまだ識字率が低かったことなどが原因とされますが、それでも丁寧に一針ずつ想いを込めて縫い上げた健気さが伝わってきます。
当初赤と黒だけであった刺繍は、段々とカラフルな配色になり、ハートや小鳥など可愛らしいモチーフがアクセントを添えるようになりました。
オリジナルは四角い麻や綿の布でしたが、最近では恋人たちのハンカチのデザインをプリントしたエプロンや鍋つかみ、マグネットなど色々な小物に使われています。
実のところ、この刺繍ハンカチの正確な由来は分かっておらず、刺繍の技術はもっと昔からあったのではないかとも言われています。ただ、何かロマンチックなストーリーがある方が、唯一無二のものとなって大切に使いたくなりますよね。
・伝統あるポルトガル刺繍や織物の小物たち
「恋人たちのハンカチ」のようにカラフルな刺繍は、ポルトガル土産の定番になっていますが、ポルトガルの刺繍や織物はとても奥が深くて、各地域ごとに特色をもったイッピンに出会えます。
特にポルトガル北部から中部では、素朴で温かみのある刺繍が多く、村ごとに日常使いとして受け継がれてきたものが、セレクトショップなどでバックや雑貨にアレンジされ生まれ変わっています。
北部のスペイン国境に近い海街「ヴィアナ・ド・カステロ(Viana do Castelo)」は、街中に刺繍の専門店や布・織物製品を取り扱うお店がある、刺繍や布もの好きの”聖地”です。
ポルトガル刺繡の中で随一の豪華さが特徴ですが、派手すぎないのがいいところです。
特に、250年以上続くポルトガルでも伝統のある祝祭「ロマリア祭(Romaria da Nossa Senhora da Agonia)」が開催される8月は街も一層華やかになります。この街の漁師の守護聖人として、人々の苦しみを救ってきた苦悶の聖母マリアを慕う巡礼者が集まります。
近年では、観光客向けにお祭りのプログラムが組まれ、8月20日の命日までの5日間、街は人々のお祝いムード一色になります。
お祭りの中でも注目なのが、この地域の伝統衣装を身にまとった女性たちのパレード。
赤、緑、黄色、紫、黒、白と次々に鮮やかな衣装を着たグループが街を練り歩きます。
どの衣装にも、ヴィアナ・ド・カステロの刺繡の特徴であるビーズやスパンコールを使った華やかな刺繍や模様が織り込まれており、観光客からは感嘆する声が続出するほど美しい光景が広がります。
女性たちが頭に巻くスカーフは、ファド歌手にも愛用され、冬と夏で素材や布の厚みが異なるこだわりぶり。普段使いもOKなので、夏用はTシャツの上から、さっと肩にかけてもオシャレ♪
赤や青など単色で、シンプルな刺繍が入ったブラウスやワンピース、スパンコールがかわいい小箱や巾着袋などデザイン豊富な雑貨がたくさん。
また、ヴィアナ・ド・カステロの刺繡には「愛情」「純粋さ」を意味するハートの刺繍やハート型のモチーフが多くみられるのも特徴のひとつです。匂い袋やキーホルダーなどになっているので、普段のコーディネートを一段と可愛くしてくれます。
こちらの刺繡製品は、リスボンでも取り扱うお店は多くありますが、現地にはデザイナー自らプロデュースのオリジナル商品を取り扱うショップもあるので、そこでしか手に入らない雑貨に出会えたい方は足をのばす価値アリです。
続いては、ポルトガル中部コインブラ近郊の村々に伝わる刺繍織物です。素朴でシンプルなものが多い印象で、北部の華やかさとは反対の落ち着いた雰囲気があります。
作り方も独特で、大きな機織り機を使って麻糸を織りながら、途中に色のついた少し太めの糸を織り込みます。そうすると、点や直線の模様が立体的に浮き上がったようになります。
「刺繍織物」という表現をしていますが、”刺繍のように見える織物”というのが正解かもしれない特殊な工芸品と言えます。テーブルクロスから正方形の敷物、小物入れやがま口にも加工されているので、日常使いにぴったりです。
他にも、大西洋に浮かぶマデイラ島にある「マデイラ刺繍」など、例を挙げればキリがないほど、ポルトガルにはたくさんの魅力的な刺繍や織物があります。
・定番にも歴史あり!バルセロスのガロ
ポルトガルの商店やレストランの看板、ショーウィンドウなどで、ツバメ以上に目にする機会が多い鶏のオブジェ。ポルトガルの代名詞と言っても過言ではない存在です。
かわいい見た目で、お土産屋さんにもたくさん置いてあることから、なんとなくポルトガルのシンボルなのかな?と見当は付きますが、意外とその由来までを知ることはないちょっとユニークな鶏なんです。
「ガロ(galo)」は、ポルトガル語で「雄鶏」という意味。ポルトガル北部のバルセロス(Barcelos)に伝わる”ある寓話”が元になっているといわれます。
– 昔、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かう巡礼者が、現在のバルセロスあたりにある村を訪れると、理不尽にも無実の罪で死刑宣告を受けてしまいます。
その巡礼者は、宴に興じる裁判官たちに直談判します。彼は食卓に並ぶ雄鶏の丸焼きを指さし、「私が処刑されるとき、私の無実の証拠として、その丸焼きが鳴くでしょう!」と。それを聞いた裁判官たちは笑い飛ばして相手にしませんでした。
そして、そのまま刑が執行されてしまおうとしたまさにその時、丸焼きの雄鶏が立ち上がって泣き叫んだそう。
巡礼者は死を免れ、数年後この地に再訪した際、十字架を建てました。-
丸焼きの鶏がしゃべるという衝撃的なエピソードは、一度聞いたら忘れられませんよね。
この寓話に基づいて作られたのが、シュッとした雄鶏の黒いフォルムに羽のハートのペイントがキュートな「バルセロスのガロ」の土人形です。
こちらは、1935年にスイスで開催されたポルトガル・ポピュラーアート展で国際デビューを果たし、1年後に同展がリスボンで開催されると、たちまち国内で知名度が上がりました。
バルセロスのガロは1950〜60年代のポルトガル人にとっての”国内観光のシンボル”として人気を集めたそうです。
国際デビュー以降、ガロの置物は国内外問わず、ポルトガル観光の最大アイコンとして、全国の土産店でスルーできないほど当たり前に見る存在になったのです。
ガロ伝説発祥の地となったバルセロスでは、毎週木曜日に青空市が開催されており、オリジナル以外にも様々な大きさのものや、カラフルに彩色されたガロが並びます。
定番の置物以外にも、ガロが真ん中に大きくプリントされたエプロンやメモ帳、幸せを運ぶブリンデ(brinde)※ にもなっていて、思わず「かわいい~!」と言ってしまいそうなグッズがあります。
ガログッズをお土産にすれば、ポルトガルに行ってきたこと間違いなし!
※ブリンデ(brinde)とは、直訳すると「贈り物」や「景品」のことをいいます。ポルトガルでは、クリスマスに「ボーロ・レイ(Bolo Rei)」というドライフルーツやナッツを練りこんだリース型のパンにクリスタルフルーツなどで飾りつけをしたポルトガル版クリスマスケーキを食べる習慣があります。
このボーロ・レイの元となる秘伝のレシピは、今でもリスボンの中心にある老舗菓子店「コンフェイタリーア・ナシオナル(Confeitaria Nacional)」の後継者が1869年にフランスから持ち込んだとされています。(フランスでは同様のクリスマスの伝統がルイ14世の頃から続いており、そのお菓子は「ガトー・デ・ロワ」として今日も知られています。)
ボーロ・レイの中に、当初は主に金の塊を入れていましたが、徐々にソラマメや小さな陶器=ブリンデをいれるように変わっていったそうです。金を入れていたのは、死後の世界で神話上の船頭(死者の魂を目的地に運ぶ)にコインを渡さないといけないという信仰からくるものではないかといわれています。
また、ソラマメはローマ帝国時代の儀式に使われていたとされ、ソラマメが当たった人は、翌年にボーロ・レイを買わなくてはいけないという決まりがあるそうです。
ブリンデには、こんなに歴史深いエピソードがあったんですね。
・食べて、見て美味しい!イワシのモチーフ雑貨
ポルトガルでは、6月に全国各地でその街の守護聖人を祝うお祭りがあります。
リスボンでは、6月13日に縁結びで有名なサント・アントニオ(Santo António)祭が、ポルトでは6月24日に、サン・ジョアン・ド・ポルト(São João do Porto)祭が開催されます。
どちらもカラフルなリボンで街中が飾られて、華やかな衣装をきたダンサーによるパレードが、訪れる何千もの観光客を魅了します。特に前夜祭は、花火から夜更けまで歌やダンスで盛り上がる注目のイベント。
その名脇役がイワシの炭火焼きなのです。通りのあちらこちらで、新鮮なイワシを焼く光景が見られるのも粋で、みんなイワシを焼く煙がもくもくするのもお構いなし。観光客も地元の人も一緒になって楽しみます。
聖人祭以外でも、初夏のポルトガルでは、レストランなどでイワシ料理が提供されます。住宅街の広場で、近所の人たちがイワシの炭火焼きパーティーをしていることも珍しくありません。
どうして、ポルトガル人はこんなにイワシが好きなのでしょうか?
諸説ありますが、まず第一に国土の西から南が海に面している漁業が盛んな環境であり、新鮮なシーフードが手に入りやすいことは間違いありません。
1456年に、毎週日曜日と聖人の日にしかイワシを釣ってはならない決まりが作られたという逸話が残るほどで、17世紀には、ついにイワシが不足してしまいます。そんなとき、今では当たり前の光景になったイワシと一緒にパンを食べることを思い付いたそうです。(ポルトガル流の炭火焼きイワシの食べ方は、イワシをパンの上にのせて食べた後、さらに、おいしい脂とオリーブオイルがしみ込んだパンを楽しみにとっておくんです。)
ポルトガル人のイワシ愛が伝わるエピソードですね。
また、19〜20世紀にかけて、コレステロールを下げ、健康に良いとされるイワシを食べることはポルトガルの田舎町の伝統的習慣となっていたとも言われているそうです。
そして、お祭りにも日々の食卓にも欠かせないイワシは、ポルトガル文化のアイコンとして様々なグッズになっています。
陶器やフェルトでできたイワシのモチーフは、家に飾るだけでポルトガルのお祭りの賑わいが伝わります。手書きで描かれた優しいタッチのイワシはゆるくて、かわいいものばかり。陶器の真ん中に磁石が入った、クリップがまとまるアイデア商品まであります。
少しユニークなイワシの缶詰をモチーフにした陶器製の小物入れまであるんです。
もはやイワシの入った缶まで雑貨になるとは。
前述のリスボンやポルトの聖人祭では、地元のアーティストとコラボしたイワシのトートバックやTシャツが作られたり、お土産屋さんでもイワシをモチーフにした雑貨がいつもより多く置かれたりするので、この時期に訪れるのもオススメです。
日本人にも馴染みのあるイワシ。食べ方こそ似ていながら、ポルトガルでは雑貨にまでなって”ポルトガル風”の陽気でカラフルな仕様になってしまうけれども、どこか親近感を抱いてしまいます。
プチプラ雑貨に出会えるお店
老舗食料店プロデュースの雑貨
リスボンの下町情緒が残るアルファマ地区近くにある「シルヴァ&フェイジョオー(Silva & Feijóo)」は、1919年創業の老舗食料品店です。
100年以上たった今ではリスボンに3店舗をかまえ、品質にこだわったオリーブの実やジャム、お菓子などから、手工芸品、オリジナルの雑貨まで取り扱っています。ご紹介したイワシのグッズが豊富です!
各店舗で若干品揃えに違いがありますが、ご紹介する本店のバカリョエイロス(Bacalhoeiros)店には、雑貨が多く置かれています。(他2店舗はジャムや缶詰など保存のきく商品が並ぶそうです。)
こちらのお店は、ポルトガル中部地方エストレーラ山脈(Serra da Estrela)近くのセイア(Seia)という街にあるパンミュージアム(Museu do Pão)が経営しているので、素朴で美味しいパンや手作りジャムも合わせて要チェック!
中部地方は、リスボンとはまた違った食文化や雑貨の宝庫ですので、時間のある方はぜひ、足を運んでみてください。
【店舗情報】シルヴァ アンド フェイジョオー バカリョエイロス店 (Silva & Feijóo Bacalhoeiros)
住所: Rua dos Bacalhoeiros, nº117-119, Lisboa
営業時間:10:00~22:00
定休日:なし
HP:シルヴァ&フェイジョオー
<補足情報> ムゼウ・ド・パォン(Museu do Pão)
住所:Rua de Santana, Quinta Fonte do Marrão, Seia
営業時間:10:00~18:00
定休日:月曜日
HP:パンミュージアム
ポルトガルの歴史を感じるセレクトショップ
前編でもご紹介したリスボンを中心に数店舗展開する「ア・ヴィーダ・ポルトゥゲーザ(A Vida Portuguesa)」は、ジャーナリストのカタリーナ・ポルタス(Catarina Portas)による昔から愛用されてきた古いポルトガル製品に関する調査から生まれたポルトガルのイイものが集まるセレクトショップです。
今回ご紹介した「ツバメのオブジェ」「恋人たちのハンカチ」、ヴィアナ・ド・カステロや中部地方の刺繍や織物など、小物雑貨を豊富に取り扱っています。
雑貨を中心に置いているシアード地区の店舗は、古いポルトガルを再発見するというお店のコンセプトにぴったりな外観。訪れる人の好奇心を誘うラインナップで、初めて見るのにどこか懐かしく感じたり、比較的手頃な値段で一生モノの商品に出会えたり、ポルトガルの歴史を肌で感じられる店内です。
それぞれの店舗ごとに取り扱う商品のテーマが決まっていて、お店の外観は美術館のように美しいので、散策を兼ねて何店舗かはしごするのも楽しいです。
【店舗情報】ア・ヴィーダ・ポルトゲーザ シアード店(A Vida Portuguesa Chiado)
住所: Rua Anchieta 11, Chiado, Lisboa
営業時間:月~土 10:00~19:30 日 11:00~19:30
定休日:なし
伝統ある老舗で新旧のイイものに出会う
ポルトガルの上質なリネン製品やテーブルウェアを取り揃える老舗メーカーが、地下鉄バイシャ・シアード駅出口からすぐにあります。1888年創業の「パリス・エン・リスボア」は”リスボンのパリ”という名前の通り、格式のある店構えです。
フランスのパリから良質な生地を仕入れることが中心でしたが、1930年代には家庭用品に力を入れるようになり、ウール製品やベッドリネンなど取り扱う商品を増やしてきました。
その品質の良さから、ポルトガル王室御用達の称号を得たことで、ヨーロッパ国内の著名人が訪れるようになりました。
シアード地区の繁華街の中心にあって、メインのガレット通りに面したショーケースや入り口付近には、石鹸やアロマディフューザーなどの小物が中心に並べられ、奥に進むとテーブルウェアやレース製品が種類豊富に置かれています。
どれも繊細な手仕事が伺えるものばかり。見ているだけでうっとりしてしまいます。
観光客も多く訪れるので、イニシャル付き小物入れなどお土産にぴったりな雑貨もあります。伝統と革新が感じられる店内は、ゆっくりとイイものを選びたくなります。気さくな店員さんが迎えてくれ、気兼ねなく入れるのも長年愛される理由かもしれません。
【店舗情報】パリス エン リスボア(Paris em Lisboa)
住所: Rua Garrett 77, Lisboa
営業時間:10:00~19:00
定休日:日曜日
HP:パリス・エン・リスボア
まとめ
ポルトガルのプチプラ雑貨を2回にわたって紹介してきましたが、みなさん気になる雑貨は見つかりましたか?
どの雑貨も素朴で温かみがあって、伝統を守りながらもモダンで、作り手のこだわりが感じられるものばかり。ポルトガルで街歩きをするときは、ぜひ興味のあるお店にどんどん入ってみてください。
きっと、ポルトガルならではの色彩とデザインに触れることができたり、見慣れている日用品でも日本とは違うものに出会えたりできます。
たくさんのお店を覗けば覗いただけ、自分だけの素敵なプチプラ雑貨に出会えるはずです!
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