2021年10月末に、ポルトガルから日本へ渡航しました!約1年ぶりの帰国です。
今回はコロナ禍、さらに生後5か月になる息子も一緒だったので、いつもより念入りに準備をしました。
日本で自宅待機中の現在(2021年11月上旬)は、日本入国の規制が以前より緩くなっているようですが、私自身の備忘録としてここに記事として残しておこうと思います。
ポルトガルから日本へ渡航する際の条件と用意するもの
ポルトガル人を含め多くの外国人の日本入国は、当分の間、「特段の事情」がない限りできないとされていますが、日本人の帰国は必要書類を揃えることで認められています。
私が今回の渡航に際し、準備したものは下記のとおりです。
- COVID-19検査陰性証明書
- ワクチン接種証明書の「写し」
- 健康居住確認アプリ (MySOS)
- 位置情報設定・保存 (GoogleMaps等)
- 接触確認アプリ(COCOA)
- 質問票Web
- 誓約書
- 息子のパスポート
COVID-19検査陰性証明書
ポルトガル出国前72時間以内の検査証明書を提出する必要があったので、渡航用に証明書を出してくれるクリニックを探しました。今回はUnilabsでPCR検査を受けることに。一人100EURとなかなかの出費です。
日本政府が「所定のフォーマット」の使用を求めていることから、Unilabsにお願いしたのですが、システム上難しいとのこと、Unilabsの証明書をファミリードクター(かかりつけ医)に持っていき、所定フォーマットに記入してもらいました。
PCR検査の結果が出るのにおおよそ20時間かかり、その後ファミリードクターがいるヘルスセンターへ行くので、出国までに72時間あっても結構ギリギリでした。
この証明書は、日本入国時だけではなく、ポルトガルの空港でチェックインする際と、乗り継ぎ便の搭乗時に提示するよう求められました。内容に不備があると飛行機に搭乗できないケースもあるそうなので、抜けのないよう準備が必要です。
ワクチン接種証明書の「写し」
2021年6月21日以降、ポルトガルは「変異株B.1.617指定国・地域」に指定されていました。
そのため、日本入国後は検疫所長が指定する場所での3日間の待機及び3日目の検査が必要とされていました。
10月に入り、日本が有効と認めるワクチン接種証明書を提出できる場合は、この3日間の強制隔離が免除されるとのことでした。そのため、8月に2回目のワクチン接種をしていたので、私もこのワクチン接種証明書を用意しました。
ポルトガルではEUのデジタルワクチン接種証明書を採用しているので、オンラインで取得できました。
ただ、ワクチン接種ができない赤ちゃんを連れている場合は、赤ちゃんが隔離対象になるため、ワクチン接種をしている私も3日間ホテルでの待機となりました。
健康居住確認アプリ (MySOS)
こちらは3日間のホテル待機・11日間の自宅待機中に使用するアプリです。
毎日このアプリを使って健康状態を報告します。
さらに毎日抜き打ちでビデオ電話が来たり、位置情報を報告するように連絡がきます。
連絡が来る時間は決まっていないので、しっかり自宅にいることを管理されているなぁと感じました。
入国時にこのアプリがスマホにインストールされていることを確認されるので、事前に入れておくとスムーズです。
位置情報設定・保存 (GoogleMaps等)
スマホの位置情報を記録するための設定ですが、こちらは空港で係の人が一緒に確認しながら設定してくれました。
接触確認アプリ(COCOA)
陽性者と接触があった場合に通知を受けることができるアプリです。
こちらも日本入国時にインストールされているかチェックがありますので、事前にインストールしておくとスムーズです。
質問票Web
質問に答えた後、完了画面のQRコードのスクリーンショットまたは印刷したものを、入国時に検疫に提示する必要があります。
私は1人分しか準備していなかったのですが、家族全員分いるとのこと、空港でやらなければいけなく少し時間がかかってしまいました。
誓約書
14日間の公共交通機関の不使用、自宅等での待機、位置情報の保存・提示、接触確認アプリの導入等について検疫所へ「誓約書」の提出が必要になります。
これは日本行きの便で配られることがほとんどのようで、私も今回はルフトハンザ航空のフランクフルト⇒羽田便の機内でもらいました。
息子のパスポート
こちらはコロナとは関係ないのですが、ポルトガル国籍と日本国籍を持つ息子が日本に渡航する場合、ポルトガルのパスポートだけでは日本に入国できないため、リスボンの日本大使館に申請し取得しました。
これは日本国籍を持つ人は日本のパスポートで入国することが原則とされているからです。
3か月以内の滞在であれば、日本以外の国のパスポートで入国できそうと思いがちですが、入国時に問題になることもあるようなので複数の国籍を持つ方は気を付けましょう。
余談ですが、パスポートは乳児であっても本人が受け取りにいかなければいけないとのこと、
日本帰国前にブラガ郊外からリスボンまで小旅行をすることになりました。
たった2日間の滞在でしたが、思いのほか楽しい時間となりました。
3日間の強制隔離
今回、生後5か月の息子と一緒に「検疫所長が指定する場所での3日間の待機及び3日目の検査」をすることになりましたので、この期間についても記録を残しておきたいと思います。
到着した羽田空港では、必要書類の提出⇒検査⇒検査結果の受け取り⇒入国、といった流れで進められてます。
私の場合、必要書類の提出時点でホテル待機が決定していたので、緑の札をもらいそれを手首に着け移動するように指示がありました。
検査は唾液による検査で行われますが、十分な唾液が出ない人や子供などは、鼻腔ぬぐい液による検査で対応してくれます。
この検査が終わると、ホテル待機の人は他の場所に通され、検査結果を待ちます。
そこで結果が陰性であれば、係の人に連れられ入国手続き・荷物受け取り・税関検査場所を通り、専用バスへと案内されます。
どのホテルになるかは、検査結果が出る頃にしかわからないようでした。
今回は運よく、空港から一番近い「ヴィラフォンテーヌグランド羽田空港」でした。
こちらのホテルですが、コロナで開業を延期させているようで、帰国者などのコロナ関係の受け入れをしているようです。ホテルやお部屋はとてもきれいで快適でしたが、廊下やエレベーターなどはビニールで覆われるなど完全にコロナ仕様となっていました。
羽田空港直結で商業施設(店舗が約60店)もある、素敵なホテルだったので、コロナが落ち着いて通常営業になればきっと人気ホテルになるだろうなと思います。
食事は一日3食、お弁当が部屋まで運ばれてきます。息子のミルク用にミネラルウォーターを多めにお願いしたところ、毎回500mlのペットボトルを2本届けてくれました。
久々の日本のお弁当、美味しくいただきました!
湯沸かしポットやインスタントコーヒー・紅茶なども十分に用意されていてありがたかったです。
もちろん部屋の外には出れませんが、大きな窓があったので(開きませんが)ストレスなく過ごすことができました。
ホテル待機の最終日の朝に検査をもう一度し、午後2時頃に陰性がわかり退所となりました。
同じタイミングで退所する方々(だいたい15人くらい)と一緒に専用バスで空港へ。空港に着き解散となりました。
※ポルトガルは「水際対策上特に対応すべき変異株」以外の新型コロナウイルスに対する指定国・地域に指定されていましたが、11月5日に、日本政府はポルトガルの同指定を解除する旨を発表しました。これにより、日本時間11月8日(月)午前0時以降の入国者は、検疫所長が指定する場所での3日間の待機及び3日目の検査は求められません。(入国後14日間の自宅等での待機措置は維持。)
なお、全ての入国・帰国者に求められている陰性証明書、誓約書、質問票の提示、及びアプリの登録が必要なことは変更ありません。また、日本が有効と認めるワクチン接種証明書をお持ちの方は、10日目の自主検査が陰性でありかつ入国者健康確認センターにその旨届出れば、その時点で待機措置期間は終了となります。(以上、在ポルトガル日本国大使館からのメールより)
余談
今回、ポルトから羽田への渡航でルフトハンザ航空(エコノミークラス)を使用しました。
これまでは、ポルト⇒フランクフルトでは軽食・ドリンクのサービス、フランクフルト⇒羽田は2回の食事やドリンクのサービスがありましたが、今回はずいぶんと簡素になっていた印象を受けました。
ポルト⇒フランクフルト便では、お水1本が配られましたが、スナックやドリンクはなし。
フランクフルト⇒羽田は、夜にパスタの食事・ドリンク、その後はドリンク提供なしで、離陸1時間半前ほどにサンドイッチ・ドリンクが配られました。
コロナ禍なので出来るだけマスクを外す機会を減らすためなのか、または経営がやはり厳しいのか。。少し心配になってしまいました。
次回は少しスナックを持参しようかなと思います。
また、子供用のバシネット(ベビーベッド)は問題なく貸してもらえました。
ヨーロッパから日本への渡航者がとても少ないタイミングだったこともあり、飛行機は30%ほどしか乗っていなかった印象です。そのため、隣の席に荷物を置けるなど、赤ちゃん連れにとっては大変助かる環境でした。
まとめ
コロナ禍の帰国について、自身の備忘録として記事にしました。
少しずつ規制緩和が進んでいますが、検査証明書やアプリについては引き続き必要になると思うので、渡航を考えている方のご参考になれば幸いです。
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