日本人の口に良く合うと言われるポルトガル料理。
この記事では、ポルトガル旅行で心もお腹も満たされること間違いなし!の一押し料理をご紹介します。
旨みたっぷり!ポルトガルの魚介料理の特徴
特徴その①味付けはシンプルに!
ポルトガル料理の基本は、レフォガード(refogado)と呼ばれるベースを作ることから始まります。 レフォガードは、玉ねぎとニンニクのみじん切りを(又はどちらかのみの場合も)、オリーブオイルで炒めたもので、料理にリッチ感や奥行きをプラスしてくれる大事な工程です。 このレフォガードができたら、そこにメインとなる食材を加えていきます。
特徴その②素材はケチらずふんだん
素材の旨味を引き出す料理が多いため、一度に作る量が多いのもポルトガル料理の特徴です。魚介料理も大胆に贅沢に、素材をたっぷり使います。 例えば、上の写真のような現地の人にも日本人にも人気の、魚介リゾット(Arroz de Marisco アローズ・デ・マリシュコ)には、エビや貝類、白身魚などをふんだんに使い、さらにトマトやパプリカなど野菜もたっぷり加えます。 だから、コンソメいらずでもお米に素材の旨味がしっかりしみ込んで、奥深く優しい味にできあがります。
特徴その③決め手はお塩!
忘れてはいけない素材の1つが、お塩です。ポルトガルのお塩はおいしいことで有名ですが、特に料理には粒の大きい粗粒を使います。この粗粒はスープや煮込み料理など、味をしっかり整えたい料理に使割れることが多いです。 ポルトガルのアヴェイロで生産されているお塩は、海水の結晶化を利用して作られるので、海のミネラルがたっぷり含まれています。
一挙公開!ポルトガルで堪能したい魚介料理8選!
ポルトガルの特徴その②でもご紹介した「魚介のリゾット (Arroz de Marisco)」の他にも、ポルトガルにはお魚やシーフードを使った美味しい料理がたくさん!私のおすすめを一挙公開です。
バカリャウ・ア・ブラッシュ (Bacalhau à Brás)
まずポルトガルで必ず食べてもらいたいのが、干し鱈料理です。ポルトガルでは、バカリャウ (Bacalhau)と呼ばれています。ノルウェーやアイルランドで捕れる鱈を塩漬けし長期保管が出来るように乾燥させた鱈です。 ポルトガルではこの干し鱈を使った料理が、無数にありますが、その中でも代表的で日本人の口に合いやすく、レストランでも見つかりやすい料理がこちらのバカリャウ・ア・ブラシュ(Bacalhau à Brás)。
玉ねぎ・ニンニク、干し鱈、細かくしたフライドポテトをよく炒めて、ふんわりと卵でとじこめた、シンプルでありながら飽きの来ない定番料理です。
バカリャウ・ア・ブラガ (Bacalhau à Braga)
干し鱈の肉厚な部位を使った贅沢な一品。スライスした玉ねぎとパプリカをたっぷりのオリーブオイルで炒め、軽く素揚げした干し鱈とポテトと一緒にオーブンで焼く、ポルトガル北部で食べられる料理です。 週末にレストランで食べたり、家ではおもてなし料理として使われることも。 大皿で出てくることが多いので、2-3人でシェアするとちょうどいいですよ。
パタニスカス・デ・バカリャウ (Pasteis de Bacalhau)
干し鱈をフレーク状にして、玉ねぎやイタリアンパセリと一緒に揚げた料理です。外はさっくり、中はしっとり感とふんわり感が混ざっているので、日本の天ぷらとさつま揚げの間といった感じです。トマトライスと一緒に食べることが多いですよ。 揚げたてが美味しいので、レストランで頂くのがおすすめ。カフェやスーパーのイートインでもおつまみとして売っていますが、あげてから時間が経っていると美味しさが半減なので、お気を付けください。もし、カフェなどでおつまみとして食べたいときは、揚げて時間が経っていても美味しい干し鱈コロッケ(Pasteis de Bacalhau)がおすすめです。
カタプラーナ (Cataplana)
UFOのような丸く少し変わった形のカタプラーナ鍋を使った料理です。いかにも美味しくなりそうな銅の鍋は、熱伝導がとても優れていて、中にいれる素材をしっかり調理してくれます。 レシピはレストランや家庭によって様々ですが、エビや貝、白身魚と野菜を入れ蒸し焼きにします。味付けはシンプルですが、素材から出る水分がスープになって、こちらも旨みたっぷりの料理です。ポルトガル南部アルガルヴェ地方で食べられます。
カルディラーダ (Caldeirada)
こちらはカタプラーナと同じような素材を、鍋で煮込む料理です。ポルトガル版のブイヤベース。名前も似ているので、旅行中にうっかり間違えてしまうかもしれませんので、カタプラーナはカタプラーナ鍋で蒸し焼きにしたもの、カルディラーダは鍋で煮込んだもの、と覚えておいてくださいね。
フィレテス・デ・ペシュカーダ (Filetes de Pescada)
ポルトガルのレストランで、魚の定番料理といえば白身魚のフライ。その中でもおすすめしたいのがこの太刀魚のフライです。家庭や食堂などでも良く食べられます。揚げてありますが、魚の味は淡泊なので、しつこくない料理です。ボリュームのある料理が続いた後など、食事を軽くしたいときにもおすすめです。
いわしの炭火焼き (Sardinha assada)
プリっと太った旬のイワシを炭火で焼くシンプルな一皿。ポルトガルでは1人3-4匹食べるのが普通、といった感じで、レストランで注文すると写真のようにお皿に何匹も盛られて出てくることが一般的です。 6月の聖人を祝うお祭りでは、このイワシの炭火焼きがたくさん食べられることから、イワシ祭りと呼ばれています。
タコご飯 (Arroz de Polvo)
丸ごと1杯のタコを使って調理されるタコご飯。お米にタコの旨みがしっかり浸透されて、思わずおかわりしたくなる美味しさです。タコはぷりぷりの食感というより、食べやすい柔らかさに調理されていることがほとんどです。
魚介料理を堪能するならここ!リスボンおすすめレストラン
マール・アオ・カルモ (Mar ao Carmo)
カルモ修道院のすぐ近くにあるシーフードレストラン。素材の味を大事にした料理が多く、丁寧でおしゃれな盛り付けにもワクワクします。 新鮮な魚介が店内のショーケースに並んでいるので、その日のおすすめ素材と調理方法を聞いて選ぶのも楽しいですよ。
レストラン名 Mar ao Carmo
住所 Largo do Carmo, 1200-092 Lisboa
セルヴェジャリア・ラミロ (Cervejaria Ramiro)
地元客と観光客で常ににぎわう人気レストラン。良心的なお値段で、お腹いっぱいに食べることができるので、歩き回ってお腹ペコペコな日にはもってこい♪ 甲殻類はトンカチを渡されるので、カンカン割って食べるのも楽しいですよ。お洋服への飛び跳ねにはお気を付けください。 ポルトガルでは珍しく、メニューがタルパネル(タブレット)の写真付なので、注文しやすいのも嬉しいポイントです。
レストラン名 Cervejaria Ramiro
住所 Avenida Almirante Reis,1 – H 1150-007 Lisboa
ア・カーザ・ド・バカリャウ (A Casa do Bacalhau)
美味しい干し鱈料理を食べたい!というあなたにチェックしてもらいたいのが、こちらのレストラン。 「ポルトガルには365日分の干し鱈レシピがある」と言われるほど、干し鱈はポルトガル料理にとって大事な素材です。こちらのレストランでは、なんと25種類以上の干し鱈メニューが揃っています。ぜひ、まだ知らないメニューの開拓へ訪れてみてください。
レストラン名 A Casa do Bacalhau
住所 Rua do Grilo 54, 1900-706 Lisboa
まとめ
ポルトガルの魚介料理、いかがでしたか。
素材の旨みが、じんわり体に染み込んでくる美味しい料理。ポルトガルで堪能してくださいね。
日本でもポルトガル料理を楽しみたい!作ってみたい!というあなたへ。
ポルトガルの家庭で愛されているオリーブオイルとお塩が、なんと日本でもオンラインで購入できます。
とっても便利な時代ですね☺
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