素材の味を活かすレシピが多いポルトガル料理。ポルトガルを訪れた日本人の多くが、その美味しさに魅了されるほど、日本人の口に合うと言われています。
ガイドブックにもたくさんのポルトガル料理が載っていますが、限られた滞在日数の中で全て試すのは難しいかと思います。そんなあなたに、現地でこれだけは食べてもらいたい!とスタッフが考えるおすすめ料理を厳選してお伝えします。
ポルトガル料理の基本
海と山の幸に恵まれたポルトガルには、新鮮な素材が揃っています。味付けはオリーブオイルに塩、ガーリックなどシンプルで、素材の旨味を活かした料理が多いのが特徴です。
お肉料理はもちろん、海鮮料理、暖かな太陽の元に育つ豊富な野菜や果物、ポルトガル料理といっても様々なレシピがあるので飽きることがありません。
一般的にレストランでも家庭料理をベースにしたメニューが多く、飾らないことろも安心できるポイント。量も多めなので、数人でシェアできるといくつかの料理を楽しむことができます。
おすすめポルトガル料理8選!
ソーパ・デ・レグーメス(Sopa de legumes)
ポルトガル家庭料理の定番として、まずおすすめしたいのがスープ。中でもソーパ・デ・レグーメスと呼ばれる野菜スープは体も心もホッと温まる安心の一品。ソーパはスープ、レグーメスは野菜という意味です。
基本的には、玉ねぎ・人参・ジャガイモなどをベースにその時々で入れる野菜を変えて作ることができます。ポルトガルの美味しいパンと一緒に前菜としてオーダーしてもいいですし、軽めの夕飯にしたいときなどはこのスープだけでもOK。昼食をしっかり食べるポルトガルでは、夕飯をスープとパンだけで済ますこともあります。
カフェやレストランで野菜スープはだいたい1.5~3ユーロくらいです。野菜スープの値段を見てだいたいどのくらいの価格帯のお店なのか知ることもできます。
ちなみにポルトガルではマクドナルドでもスープが売っているので、小腹が減った時などにも便利です。
パシュテイシュ・デ・バカリャウ(Pasteis de bacalhau)
少し長い名前のこちらの料理は、日本では干しダラコロッケという名前で呼ばれています。
塩漬けにし長期保存をできるようにした干しダラは、ポルトガル人のソールフード。この干しダラを使ったレシピは365日分あるとか。それだけポルトガル人にとって大事な食材ですが、このパシュテイシュ・デ・バカリヤウはおつまみでもあり、定番中の定番です。
フレーク状にした干しダラとジャガイモを合わせたコロッケで、日本人の口にも合うシンプルで優しい味です。日本のコロッケのようなパン粉の衣がないので、重くなくパクパクと食べれてしまいます。
レストランなどでは前菜として、注文していなくてもテーブルに並べられることがあります。日本のようなお通し感覚で食べると、食べた分だけチャージされますので、もし不要な場合は運ばれてきた時点でお断りしましょう。
バカリャウ・コン・ナタシュ(Bacalhau com Natas)
こちらも干しダラを使った定番料理。日本では干しダラグラタンと呼ばれています。
フレーク状にした干しダラと炒めた玉ねぎ、揚げたジャガイモに、たっぷりの生クリームを合わせてオーブンで焼いた一品。干しダラの塩加減と生クリームの優しい味がマッチした現地でも人気のある料理です。
アローズ・デ・マリシュコ(Arroz de Marisco)
ポルトガルに滞在中、必ず試してもらいたいのがこのアローズ・デ・マリシュコ。アローズはお米、マリシュコは魚介、という意味で、日本語では魚介リゾットと呼ばれることも。
エビや貝類、白身魚などをふんだんに使い、さらにトマトやパプリカなど野菜もたっぷり加えて素材の旨味がぎゅっと詰まったお米料理です。大胆に贅沢に素材を使うことで、奥深い美味しさを生み出すこの一品は、お腹も心も満たされること間違いなし。
1人前が多いこともあるので、シェアする料理としてお勧めです。
アクセントとしてコリアンダー(パクチー)がトッピングされていることもあるので、苦手な方はお気を付けください。
アローズ・デ・ポルヴォ (Arroz de Polvo)
ポルトガルはヨーロッパでも珍しくタコを日常的に食べる国です。
日本とは違い、タコを冷凍したり良く叩いて柔らかくしているものが多く、コリコリっとした触感はあまりありません。でも、柔らかく噛みやすいので、それはそれで美味しいのです。
ポルヴォはタコという意味。タコご飯、タコのリゾットとして訳されることもあります。
地域によっては、リゾットのように汁があるものから、炊き込みご飯風のものまで、いくつかの種類があります。
タコご飯がメニューにあるレストランはタコの天ぷら(Filetes de Polvo)もあることが多いので、ぜひセットで注文してみましょう。
カルネ・デ・ポルコ・ア・アレンテジャーナ(carne de porco à alentejana)
お肉料理でおすすめしたいのが、カルネ・デ・ポルコ・ア・アレンテジャーナ(carne de porco à alentejana)です。
豚肉とアサリの組み合わせが意外に感じますが、とにかくこの2つの食材が見事にマッチした一品。日本人でもファンが多い料理です。
名前にもある通りアレンテージョ地方の郷土料理ではありますが、ポルトガル全土で食べられている家庭料理です。レストランで見つけたらぜひオーダーしてみましょう。
この料理の詳細や作り方については、こちらのページも参考にしてください。↓↓
アリェイラ(Alheira)
こちらはまだ日本では馴染みのない名前かもしれません。
ポルトガルでは一般的によく食べられているソーセージで、もともとは豚肉を使わないソーセージとしてユダヤ人が作ったのだとか。今でも鶏肉とパンを腸詰したものが多くみられ、揚げたりグリルしたり、茹でたりして食べます。
日本でおなじみのソーセージを思い描いて口にすると最初は違和感があるかもしれませんが、とてもユニークで美味しいのでぜひ試してもらいたい一品です。
フランゴ・アサード(Frango assado)
ポルトガルでは鶏肉も良く食べられます。店頭で鶏の丸焼きをしているレストランもあり、ローストした香ばしい匂いにお腹もすくことでしょう。
味付けはシンプルに塩で、お好みでピリピリと呼ばれる唐辛子のソースをつけることができます。
まとめ
ポルトガルで食べたいポルトガル料理8選、いかがでしたか。
ポルトガルではランチの時間を長めにとって食事を楽しみます。13時~15時くらいの間ゆっくりと堪能したいところです。できれば事前にレストランなどをリサーチし、短い滞在期間の中でもポルトガルの味を存分に楽しみましょう!
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