ポルトガルはビールも外せない!有名2大ブランドも詳しく紹介

日本ではあまりなじみのないポルトガルビール。ポルトガルのビールっておいしいの?どんな種類があるの?日本で買えるビールはあるの?そんなポルトガルビールにまつわるあれこれを、凝縮してまとめました!ビールに合うポルトガルグルメもご紹介します。

ポルトガルのビールも要チェック!

ワインの消費大国として有名なポルトガル。しかしポルトガルではビールもまた、欠かせない存在なのです。カラッと晴れた青空の下のテラス席で飲むビールも、大西洋に沈む夕日を眺めながら飲むビールも最高の一言。ポルトガルの気候にも、景色にも相性抜群のポルトガルビールの魅力について、詳しく解説します。

ポルトガルビールってどんなビール?

日本と同じように、ポルトガルにも生ビール・瓶ビール・缶ビールがあります。そのほとんどがラガータイプで、キレの良さと爽やかさが特徴。ヨーロッパの中でも比較的温暖なポルトガルなので、ゆっくり味わって飲むコクのあるタイプのビールよりは、喉越しがよく、ゴクゴクと飲めるビールが広く愛されています。

そして、ポルトガルビールの代表格となる2大ブランドが「Super Bock」と「Sagres」。ポルトガルに行ったらまず目にするであろう、この2つのビールブランドをまずはチェックしておきましょう。

ポルトガルビールブランド「Super Bock」と「Sagres」

ポルトガルを代表する2大ビールブランドが「Super Bock(スーパーボック)」と「Sagres(サグレス)」です。この2つのブランドだけで、ポルトガル国内のビールマーケットシェアの80%以上を占めています。Super Bockはおもにポルトガルの北部で、Sagresはポルトガル南部で愛されており、お互いがポルトガルNo.1ビールの座を譲らない永遠のライバル関係でもあるのです。

ポルトガルの人々のSuper BockとSagresブランドへの深い愛着は、20世紀半ばの独裁政権下において、国内のビール製造がこの2社に制限されたことがきっかけと言われています。現在は新進気鋭のクラフトビールメーカーやプレミアムビールなども増えてきてはいるものの、まだまだポルトガルの人々に圧倒的に親しまれているのはSuper BockとSagresの伝統ブランドと言えるでしょう。

Super Bock(スーパーボック)

Super Bockグループ は1927年創業、ポルトガルでもっとも歴史のあるビールメーカー。ポルトの北部にあるLeça do Balioという町でつくられています。現在は世界50ヶ国以上に輸出もされており、世界的にもメジャーなポルトガルビールです。Sagresと比べると、Super Bockの方がやや重く感じる、という声が多いようです。

Super Bockのラインナップ
ベーシック:Super Bock(ピルスナー・アルコール度5.2%)
黒ビール:Super Bock Stout(スイートスタウト)
ノンアルコール:Super Bock Free・ Super Bock Free Pretaの2種類  
グルテンフリービール:Super Bock sem gluten
フレーバービール:Super Bock Green(レモンフレーバー・アルコール度2%)
そのほかプレミアムビールなど
・Super Bock Abadia(飲み応えあり)
・Super Bock secreção 1927(Munich Dunkel・Bavaria Weiss・Bengal Amber IPA ・Japanese Rice Lager)
・Coruja(American Amber Lager・ India Pale Ale IPA )

Super Bockについてもっと詳しく
Super Bockのビール工場では一般向けのテイスティング付きの見学ツアーも開催されています。ポルトからもバス1本でアクセス可能。ビール好きは要チェックのスポットですね。

Casa da Cerveja
住所:R. do Mosteiro, 4466-955 Leça do Balio, Matosinhos, Portugal
見学ツアー料金:10€
ツアー申込はHPより可能→Casa da Cerveja予約ページ

Sagres(サグレス)

Sagresブランドのビールをつくる会社「Sociedade Central de Cervejas」は1934年創業、現在はオランダのハイネケン社の傘下にあります。リスボンの北東部にあるVila Franca de Xiraという町でつくられています。

Sagresのラインナップ
ベーシック:Sagres(ピルスナー・アルコール度5%)
黒ビール:Sagres preta
ノンアルコール:Sagres sem álcool
フレーバービール:Radler(レモン・レモン&赤い果実・ノンアルタイプもあり)
そのほかプレミアムビールなど
・Sagres Cascade(ラガータイプ)
・Bohemia cerveja (Original・Trigo・Puro Malte)

ほかにもある!ポルトガルのビール

圧倒的シェアを誇るSuper BockとSagresですが、もちろんほかの種類のビールもあります。

日本でも手に入れやすいビールが、ポルトガルのマデイラ島のビール「CORAL(コーラル)。すっきりとした爽やかな味わいは、ムシっとした日本の夏にもぴったりです。
輸入:木下インターナショナル株式会社

日本でも人気のクラフトビールも、10年ほど前からポルトガル国内で多く見られるようになってきています。リスボンやポルトなどの大都市では、クラフトビールが飲めるビアバーも増加中。ポルトガルでクラフトビールは「Cerveja artesanal」と呼ばれています。

主なクラフトビールメーカーと醸造所
Letra:北部ミーニョ地方
Maldita:アヴェイロ
Sovina:ポルト
Cerveja Nortada:ポルト
Cerveja Musa:リスボン
Algarve Rock:南部アルガルヴェ地方

ポルトガルでビールを頼んでみよう!

ポルトガルのレストランやカフェで飲むビールとして一番メジャーなのが、200mlの細長いグラスで飲む生ビール(cerveja de pressão)。観光客の多いところだと大きめサイズの生ビールを選べるお店もありますが、ポルトガルの人々は一般的にこの小さいグラスで飲みます。暑い夏でも冷たいまま最後まで飲みきれる、値段が安い、仕事中にも飲める…などが理由のようです。

注意したいのが、この200mlサイズの生ビールはポルトガル国内の地域によって呼び方が異なること。リスボンやポルトガル南部の地域では Imperial(インペリアル)、ポルトガル北部~中部ではFino(フィーノ)といいます。迷ったときは、Pequena(ぺケーナ・小さいという意味)という単語でも通じるでしょう。

もっと大きい生ビールを頼みたいときは500ml (お店により差があります)サイズのCaneca(カネカ)、またはGrande(グランデ)と言って頼みましょう。また、瓶ビールが欲しい時にはgarrafa(ガハッファ)と言って頼みます。

「生ビールを下さい」
Queria uma imperial, faz favor. (ケリア ウマ インペリアル、ファシュ ファヴォール)
Queria um fino, faz favor. (ケリア ウン フィーノ、ファシュ ファヴォール)

「瓶ビールを下さい」
Queria uma cerveja de garrafa, faz favor. (ケリア ウマ セルヴェージャ デ ガハッファ、ファシュ ファヴォール)

ビールの値段

ポルトガルのビールはとてもリーズナブル。レストランやカフェなどで200mlの生ビールは1€~2€ほどの値段が一般的です。また、スーパーマーケットでも缶ビール(330ml)が0.6€ほど、瓶ビール(500ml)も1€ほどのお値段。また、定番規格のハーフサイズ「mini」(250ml)もあり、ホームパーティーのアイテムから、ちょっと一杯、というシーンまで幅広く活躍する便利な存在です。

ポルトガルビールを使ったカクテルも!

すっきりとした飲み口のポルトガルビールはビールカクテルとの相性も◎。レストランやカフェなどでもよく見るビールカクテルをふたつご紹介します。いずれもビール単体よりもアルコール度数控えめで、飲みやすいのが特徴です。

Tango(タンゴ)
ザクロのシロップとビールを合わせた、赤い色味が鮮やかなビールカクテルです。甘く飲みやすいので、ビールの苦みが苦手な方にもおすすめ。
Panaché(パナシェ)
日本でもシャンディガフの名前で知られるビールカクテルです。ビールにスプライトや7UPなどの炭酸飲料を合わせます。

ビールに合う!ポルトガルグルメ

最後に、ポルトガルビールがより進むポルトガルならではのグルメをご紹介します!

トレモソ(Tremoço)

日本のビールのお供の代表格といえば枝豆。ポルトガルで枝豆に出くわすことはほとんどありませんが、これとそっくりのおつまみがポルトガルにもあるのです。それが、「トレモソ」。イタリアやスペイン、ラテンアメリカなどでも見られる食材です。

コーン色で枝豆よりもひとまわりほど大きく、皮からプチュっと押し出して食べます。程よい塩気がビールとの相性抜群。無意識のうちに次から次へと手が伸びる…まさに日本の枝豆的立ち位置のおつまみです。スーパーには塩水に浸かって密封されたタイプのトレモソも売られているので、通なおみやげにもおすすめですよ。

カラコイス(Caracois)

リスボンやポルトガル南部で出会える夏の風物詩、カラコイス=カタツムリもビールのおつまみの定番。毎年5月ごろからスーパーでもネットに入った無数のカタツムリが売られ始めます。

日本の梅雨時に見慣れた、まさに「でんでんむし」というビジュアルなので、初めて食す時は少し勇気がいるかもしれません。でも、ポルトガルの人々がビールを片手に、お皿にあふれんばかりのカラコイスを食べる手が止まらない様子を見ると、そんなに美味しいのかな…?とチャレンジしてみたくなるはず。オンシーズンにリスボンや南部を訪れる際には要チェックのご当地おつまみです。

フランセジーニャ(Francesinha)

ビールと相性ぴったりのポルトの名物グルメといえば、「フランセジーニャ」。ステーキやハム、ソーセージが挟まれた分厚いサンドイッチの上からトロトロチーズと特製ソースをトッピング、さらに大量のフライドポテトを添えて食べる、ポルトっ子が愛してやまない迫力満点グルメです。

お肉とチーズ、特製ソースのガツンとしたおいしさと、お口の中をリセットしてくれるすっきりとしたポルトガルビールのコンビネーションがたまりません。ボリューミーなフランセジーニャを食べる手も止まらず、ついついビールを2杯、3杯とおかわりしてしまうかも。

まとめ

ゴクゴク飲める、のど越し抜群のポルトガルビール。食事のときはもちろん、ちょっとした休憩から、ビーチや公園、ホームパーティーでのくつろぎのひと時にも気軽に飲める手軽さが魅力のひとつでもあります。すでに定番シリーズは飲んだことあるよ、というあなたは、少しプレミアムなシリーズのビールやクラフトビールなどもぜひ試してみてくださいね。

※ポルトガルのワインについてはこちら!→「ワイン好きのあなたに!ポルトガルワインを味わうための基礎知識

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